コンクリートを打ち込んだ時点では、一体であったコンクリート部材に、その後コンクリートの許容応力度以上の応力(主として引張強度以上の応力)が作用して生じるコンクリートの巨視的、部分的な破壊現象。
コンクリートの打継目、コールドジョイント等のコンクリートの不連続部分とは、発生過程の上で区分される。
- 鉄筋に沿うひび割れ:面的にみて配筋の位置と思われる箇所に発生するひび割れ。一般に鉛直または水平の直線状のパターンを呈する。鉄筋は、主筋のほか補助鉄筋を含む。
- 開口部周辺のひび割れ:開口部の隅角部から発生する斜めのひび割れ。
- 網目状のひび割れ:網目状(必ずしもきれいな短形をしているとは限らない。)のひび割れまた、モルタル塗り面に割れが生じ、その部分で塗り面が不連続となっていること。タイル張りにおいては、目地部分に沿って生ずる間隙と目地やタイル面に関係なく生ずるものとがある。